
お待たせ致しました!
『すらすら読めるドストエフスキー』遂に彩図社様より上梓致しました。
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まずは、編集に携わってくださった出版社の皆様、印刷作業等を行ってくださった皆様に厚く御礼申し上げます。
そして、営業に携わる皆様はこれからが本番であろうと思います。何卒宜しくお願い致します。
前文を紹介させていただきます。
「ドストエフスキーは、あらゆる分野の学問や芸術に影響を与え続けている稀有な作家です。
日本の文学では、夏目漱石、芥川龍之介といった近代小説の祖、太宰治、遠藤周作ら昭和に活躍した文豪を経て、現在活躍を続けている大江健三郎、村上春樹等の作家たちにまで影響を与え続け、古今東西文学に携わる人々で、何らかの形でドストエフスキーの影響を受けていない人はいないと言ってもいいほどです。
また、ドストエフスキーの影響は文学だけに止まらず、実存主義哲学の潮流となってニーチェやサルトルに思想が受け継がれ、また言語ゲーム理論の創始者ウィトゲンシュタインも『カラマーゾフの兄弟』の愛読者でした。
更に精神分析の祖フロイトはドストエフスキー作品に関する論文を発表していますし、相対性理論を構築した天才アインシュタインもまた、ドストエフスキー作品からインスピレーションを受けました。
更に現在ロシアは資源大国として急成長を続けるBRICs(ブリックス)の1国としても注目されており、日本に隣接している国という事情もあって、日本人にとってもますます関心を増している国です。ドストエフスキー作品はロシアや、ロシアの人々の民族性や文化、精神性を理解するための最高の教材でもあります。
しかしながらその長さ、登場人物の多さ、聞き慣れない食べ物や道具・祝日、覚えづらく変化する呼び名等から、興味は持っていても結局ドストエフスキー作品を読むのを諦めてしまった方や、作品を購入しても結局読んでいない方は少なくないのではないでしょうか。
そこで、今回ロシア文学を余り読んだことのない方のためにロシアの名前の法則やロシアの文化や制度、登場する食べ物や道具の小事典をわかりやすくまとめ、どの出版社の翻訳書を読めばいいのか悩んでいる方のために翻訳書の解説も掲載しました。
そして皆さんがドストエフスキー長編を完読することが出来るよう、作品の中でも特に名作として読み続けられている『罪と罰』、『カラマーゾフの兄弟』等の長編作品に、作品の人物相関図、あらすじ、ストーリーの主軸と副軸、迷ったときの人物案内、躓きやすいポイント、作品のクライマックス、豆知識、登場人物たちのタイムスケジュール等詳細な解説を行っています。当然ながら勿論それ以外の主要な全作品のあらすじと人物相関図も掲載しました。
更にドストエフスキー作品をより深く楽しむためにドストエフスキーの人生や、作品の技法を解説した発展的な章をも用意しています。
それでは皆さん、ドストエフスキーの世界へようこそ!」
ちなみに本著のとっておきのチャームポイントは相関図と、人物案内に記したタイムスケジュールです!
5大長編全ての相関図を掲載した解説書は今これだけです。
そして人物案内の項目では各登場人物の登場する箇所や出来事の発生する箇所について、作品の第〜部〜章〜というように明記しています。
これで、作品を思い返すためにページをめくる手間がぐっと省けるはずです。
小生は、ドストエフスキーの研究を行って以来、研究や読解に役立つと判断した書籍で購入可能な値段であれば(というのも、ドストエフスキーの研究書では5000円〜10000円というような値段設定が珍しくありませんので……)間違いなく購入するようにしていますが、私が純粋な読者でこの書籍が第三者の書籍として発売されていたら間違いなく購入するでしょう。
定年を迎えられてこれからゆっくりと読書を愉しまれようとする皆様、お仕事や学業の合間にドストエフスキー作品に親しまれようとする皆様、読書感想文やレポートなどでドストエフスキー作品を読まなければならない皆様に自信を持ってお薦めいたします。
そして、今著を上梓した記念として私のライフワークの一つである愛のゲーム理論のロシア語訳を行いました。
こちらも是非御覧ください。
そういえば記念といいますと、今著で自らの記念となったのは批評界の大御所で日本の知性を代表した小林秀雄氏が『ドストエフスキーの生活』を執筆した37歳よりも年少29にしてドストエフスキーの作品を世に送り出した事です。
商業出版ではドストエフスキーの解説書として日本最年少の記録を更新したと思います。
29歳という三十路を前にした年齢で、先ずは一つ自らの記念塔を打ち立てました。
偉大なる業績を残した小林秀雄氏への畏敬の念を忘れずに(小林秀雄氏著『ドストエフスキーの生活』を主な参考文献の項目に記させていただいております)、自らの使命を全うするようあらゆる方面の執筆に邁進してまいります。
皆様『すらすら読めるドストエフスキー』共々何卒応援宜しくお願い致します!