洞爺湖サミット

 洞爺湖サミットが始まり、その先駆けとなる日米首脳会談の映像を視聴した。
 小生は複雑な感情を抱きながらサミットについて考えていた。
 様々な位相が存在する。
 まず、北海道民としての小生は名誉と喜びに満ち溢れている。日本と言う単位でやはり北方の島という位置にある北海道は独特の自治的気風をもっていながらも、やはり首都圏に比べてみると脇役という立場というのが小生の兼ねてから抱いていた印象だった。それが、今回世界に強い影響力を保持している首脳たちが一堂に会するサミットの舞台となった。小生は正直に言って日本における北海道は一地方に過ぎないと言う北海道コンプレックスを持っていたが、それが解消された。サミットの場に北海道を選んでいただいた各国首脳やその関係者、その支持者たちに感謝している。
 そして正直言って小生には日本人としての立場もある。日本国家とは日本が外部から容易に行き来できない島国である地理学的特性のある地域に住む日本民族などにより成り立つ。ゲルマン民族の大移動の如き現象が現在起こりつつある地球温暖化という現状を踏まえて日本国の国益を考えるならば日本存続、日本民族存続のためにも北方に位置する北方4島、並びに樺太と日本との関係は日本の危機存亡に関わる急務である。 だが、当然ながら日本が他国に配慮せず自らの国益だけを追って領土問題を行えば現在その地域を所有していることになっているロシアとの衝突の運命は避けられないだろう。ドストエフスキーを研究していた小生の経験ではロシアの人々は北の男として荒々しく、ビジネスだとかそういう形ばった話し合いだけでは解決しないが、まずは日露首脳が領土問題解決の道筋を明確にし、かつて日本と戦争したアメリカやヨーロッパ各国と現在完全な和解を果たし密接な連携関係にあることを追い風としながら様々なレベルでの交流を地道に続けていくことで互いに心を通わせあい、お互いの立場を理解しあって戦略的な互恵関係を築くことが可能だと考えている。日本は現在少数先住民族であるアイヌ人の保護・優遇を行っているが、この方策が同じくもともとは少数先住民族の居住地だった北方4島や樺太の問題に関してプラスの効果となるだろう。
 北方4島を返還してもらい、樺太を暫時的な経済特区としてもらいながらロシアとの相互利益関係を形作るのが小生の思い描く理想の日露関係である。外交を担当する総理や政治家の手腕に期待している。
 一方黄色人種としての自らの立場として考えるならば、白色人種の国々がEUなどで強固な連携をとり続けているのに対して黄色人種ではG8に参加している国は日本だけである。中国やインド、韓国などと更に緊密な連携を取る事が急務である。
 さらに地球市民としてはやはり地球温暖化や資源枯渇による石油などの資源を争う戦争、食糧危機、民族紛争、貧困にあえぐアフリカ地域の救済、地球温暖化の防止策、新たなる人類の可能性としての宇宙開発など未曾有の問題を抱えている。これは一人はもちろん、1国や1民族、1ロイドだけでは解決が出来ない問題である。互いに協力することを前提として日本が自らの持つ技術力によってリーダーシップを図り問題解決を遂行する必要がある。

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